top協議会ニュース2016年度第9回総会 (2016.5.16)
 
突哨山運営協議会ニュース

突哨山運営協議会 2016年度 第9回総会 議事録
平成28年5月16日 18:30〜旭川職員会館
 

総会では以下の確認、検討、可決がされました

議 事
 1 2015年度の活動報告    
 2 2015年度の決算報告    
           監査報告    
 3 2016年度の活動計画
 4 2016年度の予算
 5 役員改選
 6 その他
 
1、2015年度の活動報告
経過  2015年5月18日 総 会
       10月5日 第1回協議会
       12月8日 第2回協議会
    2016年3月18日 第3回協議会


(1)1)森林の取り扱い基本方針
(別紙参照/森林の取り扱い基本方針森林区分の特徴と取り扱いおよび利活用
 ・天然林A〜C:自然の推移を見守り、原則手を入れなかったが、2015年10月の低気圧の影響により、遊歩道に倒木した樹木は伐採した。それに伴い、林内には多数の残材が集積されている。
 ・人工林D:風倒処理が発生したため、人工林間伐は来年度へ見送った。予定していた間伐は、ガイドマップ8〜9番の遊歩道より西側のトドマツ、ヨーロッパトウヒ、カラマツの人工林の2ha。
 ・草地E:遊歩道上への落枝処理、危険木処理を行った。遊歩道以外のササなど草地を維持する活動は無かった。
 ・その他:標高243m(国土地理院)地点のササ刈を行った。
 

2)旭川市、比布町、男山自然公園との連携
・旭川市と指定管理者で、風倒木処理のための指定管理協定変更を行った。
・比布町の企画に指定管理者、運営協議会が協力
   4月:樹液採取、間伐体験ツアー
      紙遊館にて展示会「里山 突哨山の自然にふれる」
      春の町民参加型整備活動
      比布中央小学校の観察会
   5月:カタクリ散策ツアー
      比布中央小学校の遠足
   7月:間伐区域の森林調査
   9月:カラマツ林0,5ha間伐(12月まで)
   10月:風倒木処理
   11月:情報ボックスの冬囲い
     ※随時、遊歩道の草刈や落枝処理などの整備を実施。
・男山自然公園
  カタクリ開花情報の共有。

3)採集の問題
・採集については学術的調査、自然観察会、学校等での環境教育等で必要な場合は指定管理者を通じて行政に届け出た上で、最小限の採集を認めている。
・遊歩道上での希少種(草本)の盗掘痕の発見をした(ぴぴの路ほか)。
・遊歩道上での希少種(草本)保護の痕跡(枝にピンクテープ)と要望があった(主に谷渡りルート)。
  
4)外来生物対策へ協力
セイヨウオオマルハナバチの駆除活動(大雪と石狩の自然を守る会)、オオハンゴンソウの抜き取り(突哨山作業グループ)、アライグマ(旭川生物多様性保全推進協議会)

5)ヒグマの対応策
a)ヒグマの糞、足跡、爪痕などの痕跡、目視による確認があった場合、またはヒグマと思われるような事象が確認された場合は、直ちに旭川市環境部環境政策課、猟友会、突哨山運営協議会への連絡を行い、状況調査の協力要請を出す。
b)指定管理者・環境政策課・猟友会・突哨山運営協議会運営委員などの関係団体により、現地確認をする。
c)猟友会の見解などをふまえ、状況に応じて住民・関係機関への警戒情報、入山の見合わせ・入山規制等の告知、捕獲・捕殺処置、新聞報道依頼などの処置を検討し、指定管理者が実施する。

(2) 自然生態系の調査
1)カタクリ開花調査
4月1日〜5月3日。開花状況を調査し、指定管理者のホームページで開花の情報提供を行った。
2)植生調査(3年毎の林床植物調査)
調査日は5月14日、15日、6月11日、12日、8月13日、14日。※10月の調査は風倒木発生のため来年度へ延期した。


(3) 市民、市民グループ、研究者を含めた突哨山での活動
 4月
・花案内人の活動〜5月まで(もりねっと)
・セイヨウオオマルハナバチの駆除活動(大雪と石狩の自然を守る会)
・オオハンゴンソウの駆除活動(突哨山グループ)
・近文第二小学校の総合的な学習の時間、生活科の時間(もりねっと協力)
・ぴぴの路の清掃活動と樹液、間伐体験(比布町)
・比布中央小学校の自然観察会(運営協議会協力)
 5月
・カタクリフォーラム(カタクリ楽団/突哨山と身近な自然を考える会)
・野の花観察会(野の花グループ)
・比布中央小学校の遠足(運営協議会協力)
 6月
・初夏の自然観察〜突哨山を歩く〜(士別市立博物館)
・コノハズクを聞く会(運営協議会/突哨山と身近な自然を考える会)
・野の花観察会(旭川帰化植物研究会・野の花グループ)
 7月
・コウモリ調査とコウモリ観察会(オサラッペ・コウモリ研究所)
・野の花観察会(旭川帰化植物研究会)
 8月
・きこりのお仕事体験(もりねっと)
・近文第二小学校の総合的な学習の時間、生活科の時間(もりねっと協力)
・野の花観察会(旭川帰化植物研究会・野の花グループ)
 9月
・たいせつ幼稚園の森歩き(もりねっと協力)
・野の花観察会(旭川帰化植物研究会)
 11月
・芋煮会(突哨山と身近な自然を考える会)
・近文第二小学校の総合的な学習の時間、生活科の時間(もりねっと協力)
・風倒木残材整理活動(旭川印刷製本工業協同組合主催、もりねっと協力)
 12月
・間伐体験クリスマスツリーのおすそ分け(もりねっと)
・間伐体験(札幌 麦の子会主催 もりねっと協力)
 2月
・近文第二小学校の総合的な学習の時間、生活科の時間(もりねっと協力)

●指定管理者による通常管理業務
・巡回:週1回、強風や大雪後の緊急巡回も行った。
・草刈り:6月、8月。
・トイレ:1)突哨山駐車場:地元住民。指定管理者の巡回時の清掃、点検。
2)カタクリ広場:地元住民。指定管理者の巡回時の清掃、点検。
・入山口の車止め追加:突哨山口へ、コーンによる車止めを臨時に追加。

(5) 情報発信、普及活動
協議会への市民からの意見、要望等の受け入れと協議会からの情報発信
1)突哨山ガイドマップの編集作業、配布
第6版5000部を運営協議会編集、指定管理者が発行し、現地の情報ボックスをはじめ、各施設や店舗に配布した。
2)協議会ニュース
指定管理者のホームページ内で発信。カタクリ速報、イベント告知、   協議会議事録。
3)「みどりの回廊展」(6月、あさひかわ自然共生ネットワーク主催)にもりねっと(指定管理者)が参加し、協議会の活動をPRした。
4)突哨山のブログ
もりねっとのホームページで、突哨山の近況・活動報告を随時発信。
5)入山記帳ノートによる意見や要望の聞き取りと、協議会への報告。

                
2、2015年度の決算報告
監査報告書

2015年度の突哨山運営協議会決算について、経理簿、通帳、支出関係書類の監査を行った結果、適正に処理されていることを認めます。



3、2016年度の活動計画

(1)森林の取り扱い基本方針に伴う実施計画
1)天然林A〜C
原則、自然の推移を見守りますが、遊歩道に若干残された風倒木の残  材の整理を行います。
2)人工林の取り扱い
昨年度、見送りになった2haを間伐予定。
間伐イベントの実施。
大径木施業区の調査と展示空間の検討。
3)植生調査および森林調査
 ササとカタクリプロット調査:5月
植生調査:10月(昨年度、実施できなかった分)
4)外来生物対策および採集の問題
 各団体の調査協力または、調査結果などの情報を収集する。
・オオハンゴンソウ(特定外来)オオアワダチソウ(要注意外来生物)
・セイヨウオオマルハナバチ(特定外来)
・アライグマ(特定外来)
・フランスギクの分布調査(旭川帰化植物研究会)
※防除活動をする主な団体:突哨山グループ、大雪と石狩の自然を守る会、旭川生物多様性保全推進協議会。
5)標高243m地点の草刈の継続と現地告知の検討

(2) 市民参加の促進
現在の予定
・5月、花案内人の活動
・5月〜10月に毎月1回、野の花グループ(考える会)との共催で観察会の開催。
・5月〜3月、近文第二小学校総合学習。もりねっと協力
・6月〜7月、コノハズクの声を聞く会(?哨山と身近な自然を考える会)
・6月〜9月、コウモリ調査(オサラッペ・コウモリ研究所)
・6月、みどりの回廊展に参加(もりねっと、突哨山と身近な自然を考える会)
・7月〜8月、コウモリ観察会 (オサラッペ・コウモリ研究所)
・7月、10月、12日、間伐体験(もりねっと等)
 ※風倒木・危険木処理後の残材のイベントや、子供の野外体験や一般の人に関心を持ってもらうことを考える。

(3) 比布町、男山酒造との連携
「ぴぴの路」の管理や、突哨山で開催されるイベントの告知、人工林の手入れやイベントなどで今後も比布町と連携を進める。
男山酒造とは課題が出てきた段階で考える。

(4) 情報発信、普及活動
みどりの回廊展への参加、協議会ニュース(ホームページ内)、入山記帳ノートでのコメント返信、突哨山便り発行(情報ボックス内でのお知らせ)、ガイドマップ等による情報発信。

(5) 突哨山運営委員による現地検討会の実施。
1)夜の森でコノハズクの声を聞く会と同時開催(突哨山と身近な自然を考える会共催)。 
一般参加者の募集も行い、現地検討会と夜の自然観察を行う。
2)243m地点までの草刈の実施 6月頃


4、2016年度の予算



5、役員改選
役員改選により幹事の変更、および委員の脱会がありました。
※旧幹事:堀川真
 新幹事:舟橋健
 脱会:谷脇亨・多恵

6、その他
・新委員の募集について
委員の脱会が承認されたことで、来年3月頃から新委員の公募を行うことになりました。
・外来種
突哨山では確認されていないが、旭川のアズマヒキガエルの生息域拡大が心配される。


突哨山運営協議会規約

 突哨山は旭川北部の平野部に細長く突き出た「緑の半島」であり、国内最大級のカタクリ群落をはじめ、豊富な動植物が分布する、貴重な里山エリアです。一時はゴルフ場用地として民間企業に取得されましたが、身近な自然環境の保全を求める4万人を超える署名が集まり、2000年5月旭川市と比布町が151haを計4500万円で買い戻し、公有地としました。
 多くの市民の願いがかない、大切な共有財産となった突哨山ですが、これを本当に「市民による市民のための市民の森」として育てるためには、市民の参加と合意に基づく、保全・管理を進めると同時に、環境教育や身近な自然への理解、安らぎの場として幅広く活用してゆくことが必要です。
 この実現のために、突哨山運営協議会は幅広い市民の参画を得て、突哨山の科学的な調査・モニタリングを基に、保全と利用のバランスのとれたゾーニングと管理運営の方針を策定し、環境教育・施設整備・維持管理業務などの総合的・具体的な活用について提言します。そして、市民・行政・指定管理者の誠意ある対話と行動を積み重ね、新しい協働のモデルを育てます。

(名称) 
第1条 この会は、突哨山運営協議会(以下「本会」という)と称する。

(目的と活動内容)
第2条 本会は、自然と人間が共生して作り上げた突哨山の保全と利活用の両立を目指し、この里山を市民が自由に利用、遊び、学ぶ自然と位置づけ、後世の人々に残していくため、突哨山の管理・運営方針を協議
 ・策定し提言することを目的とする。
 2  本会は、この目的を達成するため次の事項について協議する。
(1) 協議会の運営に関すること。
(2) 突哨山の保全と活用に関すること。
(3) 突哨山の指定管理業務に関すること。
(4) 市民の自主的活動に関すること。
(5) その他必要な事項。

(委 員)
第3条 本会は、市民・旭川市・比布町・指定管理者からなる委員で構成する。
  2  市民委員は隔年に若干名を公募する。
  3  委員の資格は、突哨山の運営・活動に関心があり、参加できる人。
  4  新委員は、役員会で選考の上、総会で決定する。
  5  委員の総数は25名以下とする。うち市民委員は2/3以上とする。 
  6  任期は2年とし、再任を妨げない。
  7  定例協議会が必要と認めるときはオブザーバーとして関係する人や 
     機関の担当者を招くことができる。

(役 員)
第4条 本会に、会長1名、副会長1名、事務局幹事1名、幹事若干名、会計1名、監査2名の役員を置く。
  2  前項の役員は総会で互選により選出する。
  3  役員の任期は2年とする。ただし、再任は妨げない。
  4  役員に欠員が生じたときは、総会において補充する。
  5  補充役員の任期は前任者の残りの期間とする。

(役員の役割)
第5条 会長は本会を代表し、会務を総括する。
  2  副会長は会長を補佐し、会長に事故ある時はその役割を代行する。
  3  事務局幹事は総会、協議会、役員会の開催、および準備に係わる事務処理、その他の事項について行う。
  4  幹事は会務処理を行う。
  5  会計は会計処理を行う。
  6  監査は会計および会の運営を監査する。

(会 議)
第6条 本会の会議は、総会、役員会、定例協議会とし、会長がその議長となる。
  2  定例協議会が必要と認めるときは小委員会等を置くことができる。

(総 会)
第7条 総会は年1回開催し、次の事項について審議、決議する。ただし、会長が必要と認めたときは、臨時総会を開くことが出来る。
(1) 事業報告と決算
(2) 事業計画と予算
(3) 役員の改選
(4) 新委員の就任および退任の承認
(5) 規約の改正
(6) その他必要な事項
   
(役員会)
第8条 役員会は会長、副会長、事務局幹事、幹事、会計で構成する。
  2  役員会は必要に応じて開催し、次の事項を協議する。
(1) 総会および協議会に付す議案について。
(2) 本会の運営に関すること
(3) その他必要なこと

(定例協議会)
第9条 定例協議会は年4回程度開催し、突哨山の管理・運営について協議する。

(運営年度)
第10条 本会の事業および会計年度は4月1日から翌年3月31日までとする。

(細目の決定)
第11条 本会の運営に関する細目は定例協議会で協議、決定する。
   2 本会の運営に係わる予算処置は細目で決定する。

付則  この規程は、平成20年4月14日から施行する。
    平成24年6月18日改正
第2条(目的)と第4条(活動内容)を新第2条(目的と活動内容)に組み替え、第2項に(2)突哨山の保全と活用に関すること。を追加。
第3条(組織の構成)を新第3条(委員)とし、行政を旭川市・比布町に、NPOを指定管理者に変更、第2から第7項を追加。
第5条(役員)と第6条(役員の任期)を新第4条(役員)に組み替え。役員に事務局幹事を追加。
第7条(役員の職務)を新第5条(役員の役割)に変更、(3)事務局幹事の役割を追加。
第8条(会議)を新第6条(会議)に、協議会を定例協議会に変更
第9条(総会)を新第7条(総会)に変更、(4)市民委員と退任委員の承認を追加。
第10条(役員会)を新第8条(役員会)に変更、事務局幹事を追加。
第11条(協議会)を新第9条(定例協議会)に変更。
第12条(運営年度)を新第10条(運営年度)に変更。
第13条(細目の決定)を新第11条(細目の決定)に変更、第2項に本会の予算処置を追加。
第14条を削除。

 
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